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意外な、「クレンザー」の活用法


車のタイヤって、近くでまじまじと見てみると思いのほか汚れていますよね?

特にホイール周りにはディスクブレーキ(パッド)のゴミが黒くこびりついていて、ブラシで水洗いしたくらいではほとんど落ちないものです。

そこで、試しにカーシャンプーなどをブラシにつけてこすってみますが、やはりそこそこしか汚れは落ちてくれません。

カー用品店やDIYなどに行けば「ホイールクリーナー」なる製品が売られていて、それを使えば楽々きれいになるのですが、如何せんこういったケミカル製品はたいてい安いものではありません。

スプレー式の液体で安いものでも500円くらい、高いものでは1,000円~2,000円くらいとまちまちのようです。

私も、かつてはこのホイールクリーナーなる類(たぐい)のケミカル製品を使っていましたが、だんだんバカらしくなり、そのうち汚れを放置するようになってしまいました。

実のところ、ブレーキパッドのゴミ(鉱物とか樹脂類)はブレーキをかけるたびに出るもので、つまりホイールは頻繁に汚れるものなのです。

特に、スプレー式の泡状タイヤコート剤などを塗布していると、タイヤそのものは黒々ときれいに保たれますが、その代わり?ホイールそのものには結構汚れが付きやすくなるものです。

なぜかというと、詳しい仕組みはよくわかりませんが、タイヤから滲みあふれたコート剤がホイールに付着して、そこにブレーキパッドのゴミがこびりつくのではないでしょうか?


ところで、先日、タイヤのドロ汚れを洗おうとカーシャンプーを探したところ買い置きがなかったことに気付きました。

そこで、何か洗剤の代わりになるものはないかと物置の中を覗いたところ、台所で使った粉状のクレンザーの使いかけがありました。

クレンザーとは、簡単に言えば「研磨剤入りの洗剤」です。タイヤ洗いに使っても大丈夫かな?と思いつつも、早速試してみることにしました。

すなわち、タワシに少し水を含ませてクレンザーの粉をつけ、泡立てるようにタイヤを洗ってみました。すると、びっくりするくらいきれいに洗えます。

ゴムタイヤと言っても素材はナイロンや合成ゴムだし、これは使えそうだなと思いました。

ちなみに、私の車にはアルミホイールが付いていますが、ブレーキパッドのゴミがこびりついてところどころ真っ黒に汚れています。この真っ黒い汚れは、冒頭に記したように、水洗いしたくらいでは容易には落ちません。

私はもしかしたら使えるかも…と思い、あらためてタワシにクレンザーを付けてホイールを洗ってみることにしました。

そうしたら、真っ黒い汚れが面白いくらい簡単に落ちるではありませんか。研磨剤入りとはいえ、ホイールの表面がキズだらけになることもないようです。

タワシで汚れた部分を適宜こすってからホースで水をかけてみれば、どれくらい汚れが落ちたのか目視できるので作業は楽チンです。

タワシでは届かない細かい部分には、使い古しのハブラシに粉を付けてやればOKです。
ただ、簡単に落ちるとはいえ、ひどくこびりついた汚れには何度も粉を付けて多少力を入れてゴジゴシやる必要があります。

なお、このクレンザーの粉を不用意に吸い込むとヤバイですから、マスクをして作業するかまたは何かの容器にクレンザーの粉を適宜入れて、水で溶いてペースト状にしてから使えばよいでしょう。

それが面倒くさいという人は、あらためて液体クレンザーを買ってくればよいでしょう。いずれにしても、比較的高価なホイールクリーナーを買い求めるよりはかなり安価で、節約が可能です。

粉のクレンザーや液体クレンザーは、DIYに行けば(安く)手に入るはずです。その内容量をふまえたうえでケミカル製品と比べてどれだけ安いのか、ご自身で確認してみてください。

ここまで書くと、何やらクレンザーはいいことずくめのように聞えるかもしれませんが、念のため思いつく限り注意点を記しておきます。


1. 液体クレンザーを買ってくるのもよいですが、もし使わなくなってしまったままの粉クレンザーがあるなら、リサイクルの精神を忘れずにそちらから先に使ってみては?

2. ホイールの表面が「鏡面加工」してあるものには、研磨剤入りのクレンザーはいうまでもなくお勧めできません。それでも、おかまいなしに試してみるのであれば、必ず(自己責任)で実行してください。
汚れを洗い落とすのではなく、磨くのが目的なら「ピカール」とか超微粒子コパウンドを使うのが得策でしょう。

3. 鏡面…同様、ボディなど塗装面にはクレンザーは使わないこと!もし使った場合、汚れは落ちるでしょうが、目視可能なレベルでキズだらけになってしまう可能性大です。

4. 表面がつるつるのウレタンバンパーも、そこそこ表面にキズがつく恐れがあるので使わないこと。念のため、つや消しのバンパーやサイドモールなどにも使わないことです。

5. タイヤの表面を洗う場合、ほとんどのタイヤに試してもOKだと思いますが、一部のRV用のタイヤのようにロゴが白くペイントされているもの、いわゆるホワイトレタータイヤなどには試さない方がよいと思います。


もしかしたら、昨今の若年層の人たちは、粉のクレンザーというもの自体知らないかもしれません。

今や家庭用の洗剤類はこういった研磨剤系よりも界面活性剤系が主流になってしまったような感もありますが、昔はこの粉のクレンザーをよく利用したものです。

数十年前、台所の換気扇の羽はたいてい鉄製で、年末の大掃除のときなどクレンザーの粉をつけて油分を落としたりしました。ついでに、クレンザーでガスレンジ回りにこびりついた油汚れを落としたり、シンクの中に付いた水垢を落とすときにも使いました。

また、もっともっと昔、子供の頃には誰から聞いたのか古い10円玉の表面にクレンザーの粉を付けてピカピカに磨いたり、錆び始めたメダルを磨いたりもしました。

それが、いつしかカネヨンとかジフなどの液体クレンザーを使うようになり、そのうち界面活性剤系や弱酸性(アルカリ性)の洗剤をよく使うようになっていったように思います。

ちなみに、我が家の物置には使いかけの粉クレンザーと液体クレンザーの両方が眠っていました。

「換気扇掃除の裏ワザ」にも記したように、何かを掃除をするのに、それ用のものを使わなければダメというルールなどありません。利用できるものはどんどん利用しましょう。

まして、それが物置や台所の片隅で忘れられているようならなおさらです。


(2011年10月29日)


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